橈骨神経麻痺の症例-埼玉県さいたま市西区|彩玉鍼灸院

橈骨神経麻痺の症例-埼玉県さいたま市西区|彩玉鍼灸院

橈骨神経麻痺の症例です。
鍼で絞扼部分を緩めることによって改善率を早めます。

右腕がしびれる、力が入らない 40代 男性

症状・・・

20日程前から、右の腕がしびれはじめる。

 

しびれは主に腕全体~親指のあたりで、仕事中に悪化する。

 

また14日程前から、手に力が入りにくくなる。

 

具体的には、物をもって上に持ち上げる時や、手首を上に返すことが困難になっている。

 

しばらく様子をみていたが、流石に怖くなって整形外科を受診する。

 

診断の結果は「橈骨神経麻痺」。

 

「痛み止め」「ビタミン剤」等を処方されて様子を見ることになった。

 

仕事が配送の仕事で、重いものを上にあげることが多いので支障がある。

 

なので今現在は休職中である。

 

なるべく早く仕事に復帰しないとマズいので、ネットで検索すると「鍼灸治療」が良いと載っていた。

 

整体やマッサージは身体が疲れると定期的にかかっていたが、鍼灸はしたことがなく抵抗があった。

 

しかし、早く治したいので自宅に近い当院を検索して良いと思い来院した。

 

 

医療面接・身体診察・・・

痛み、しびれは特に仕事中に悪化するが、安静にしていると半分程になっている。

 

特に腕を上げる動作で悪化。

 

しびれは主に上腕、前腕(橈側側)に集中している。

 

痛みはズキズキとした痛みで、鎮痛剤を飲まないと辛い状態。

 

右腕以外には、首・肩のコリは慢性的である。

 

数年前から趣味で筋トレをしているが、今回の症状を発症後は一切止めている。

 

身体診察では、右上腕~前腕の筋肉の過緊張を認める。

 

首、肩、右脇の筋肉の過緊張も酷い状態。

 

右手首を背屈してもらうが、完全には曲がらない。

 

左右で握手したが、明らかに右の握力が低下している。

 

 

考えられる疾患名・・・

橈骨神経沿いにしびれがある。

 

腕を上げる動作で悪化。

 

筋力低下がある。

 

手首の背側が困難。

 

これれを踏まえると「橈骨神経麻痺」と推察される。

 

 

治療方針・経過・・・

  • 鍼治療で上腕筋、前腕橈側筋をしっかりと緩める。
  • 首、肩、肩甲間部の筋肉を鍼で緩める。
  • 温灸器で、前腕の筋肉を温めて緩める。
  • 施術の頻度は週に二回のペースで行う。
  • 鍼は5cmの日本鍼を使用する。
  • 鍼からは低周波のパルスを流す。

 

第一回・・・

うつ伏せで、首、肩、肩甲骨周囲の筋肉に鍼治療。
右上の横向きで、上腕、前腕(橈側)の筋肉に鍼治療。
前腕に温灸器を充てる。

 

第二回・・・

しびれは多少楽になっている。

 

手首の動きは変化なし。

 

施術は前回同様。

 

第三回・・・

しびれはかなり楽になっている。

 

手首の動きは変化なし。

 

施術は前回同様。

 

第四回・・・

しびれは無い。

 

首肩のこりもだいぶ楽になっている。

 

手首も多少背側できるようになってきた。

 

施術は前回同様。

 

第五回・・・

しびれは無し。

 

手首の背側も徐々に可動域が広がっている。

 

施術は前回同様。

  • 症状が改善しているので、施術のペースを週に一回に変更。
第六回・・・

しびれは無し。

 

首肩のこりはだいぶ楽。

 

手首の背側も徐々に改善している。

 

施術は前回同様。

 

第七回・・・

しびれは無し。

 

手首はしっかりと動くようになっている。

 

筋力はまだ完全に戻っていない。

 

施術は前回同様。

 

第八回・・・

じびれは無し。

 

手首の動きも正常。

 

筋力も正常になっている感じである。

 

施術は前回同様。

 

  • 一応、症状が改善されたので一旦施術を終了とした。
  • 筋トレは過度に行わないことを勧めた。
  • 首肩のこりが酷くなってきたら「要注意」なので、早めの来院を勧めた。

 

考察・・・

今回のケースは「橈骨神経麻痺」だと思われます。
橈骨神経
この疾患は、橈骨神経が何らかの影響で絞扼を受けて麻痺を引き起こします。

 

原因は様々なのですが、当院のような鍼灸院では主に「筋肉」が原因の場合に効果が期待できます。

 

要するに筋肉が何らかの原因で硬くなってしまい、橈骨神経が絞扼されると神経麻痺が発症します。

 

今回のケースは、仕事が配送関係で荷物を上に挙げることが多く、その結果として上腕~前腕の筋肉に過度の負担がかかっていたと思われます。

 

また趣味で筋トレも行っていて、これも筋肉に負担がかかっていたと思います。

 

その結果として、橈骨神経が絞扼されて麻痺にまで症状が悪化したようです。

 

この橈骨神経麻痺ですが、「麻痺」なので日常生活にかなりの支障をきたします。

 

またこの疾患の特徴として「下垂手」が挙げられます。
下垂手
下垂手は手首がぶらんと下がってしまい、手首を背側することが困難になります。

 

筋力も低下するので、物を持つのが困難になります。

 

ここまで症状が悪化すると、本人も精神的にかなり不安になるようです。

 

病院では骨折等の器質的な問題を除けば、ほとんどが保存療法になります。

 

要するに安静、固定、鎮痛剤で様子をみることになります。

 

そしてほとんどの人は保存療法で数か月もすれば徐々に改善していきます。

 

ただし、仕事で腕を使う人等は早く症状を改善させないと困るわけです。

 

そこで鍼治療を加えると、保存療法のみに比べて症状の改善を短縮できるのです。

 

個人差はもちろんありますが、早い人では数週間で麻痺が改善します。

 

とりあえず麻痺が改善して筋力も戻れば仕事には復帰できます。

 

あとは二度と麻痺を再発させないよう予防を徹底すればよいわけです。
腕橈骨筋
因みに当院では、橈骨神経麻痺に対して絞扼を起こしている部分の筋肉(特に腕橈骨筋)にしっかりと鍼をしていきます。

 

また症状に関連する筋肉があれば、そちらにも鍼をしていきます。

 

これらを行うことによって筋肉を緩めて絞扼を取り去っていきます。

 

尚、末梢神経は筋肉の奥を走っているので表面の筋肉だけを緩めても意味がありません。

 

神経を挟んでいる筋肉にまで鍼を刺していくことがとても重要になります。

 

しっかりと絞扼している筋肉が緩んでくれれば徐々にしびれ、麻痺が改善していくはずです。


 

 

 

疾患症例集について・・・

臨床経験のなかで、特に印象が強かった症例をできる限り分かりやすく掲載しています。

 

これをご覧になって、ご自分の症状と似ている部分があれば施術方針の参考にしてください。

 

尚、ご自身の抱えている症状が当院の施術で改善するのか、詳しく知りたい場合は遠慮なくご相談ください。