ふくらはぎの痛みの症例-埼玉県さいたま市西区|彩玉鍼灸院

ふくらはぎの痛みの症例-埼玉県さいたま市西区|彩玉鍼灸院

ふくらはぎの痛みに対する症例です。
ふくらはぎが痛い、張る、浮腫むといった症状で悩まれている方は多いようです。
当院の鍼灸治療は、ふくらはぎの症状に効果が期待できます。

左右のふくらはぎの痛みに悩む 40代 女性

症状・・・

二年程前から、左右の「ふくらはぎ」に軽い「痛み」を感じるようになる。

 

最初は「突っ張る」感じで多少の浮腫みも気になったがたいしたことはなかった。

 

しかし徐々に症状が悪化していき、数か月前から強い「痛み」が出始める。

 

特に立ちっぱなしでいると、ふくらはぎが痛くなってしまい立っていられなくなる。

 

最近では、ふくらはぎ以外にも「すね」「臀部」に張りや痛みを感じるようになっている状態。

 

対策として「マッサージ」に定期的に通っているが、すぐに戻ってしまう。

 

ネットで検索して、鍼灸治療に興味があり、いろいろと鍼灸院を調べた。

 

家に近いこと、当院のホームページを詳しく読み込んで信頼していただき来院していただいた。

 

 

医療面接・身体診察・・・

ふくらはぎの痛みは特に長時間立っていると発症する。

 

仕事は飲食関係で、一日に7時間程は立っていることが多い。

 

歩行は何とかできるが、長時間の歩行や階段で辛くなる。

 

症状は徐々に悪化していて、仕事や私生活にこれ以上支障がでるとどうしようとかなり落ち込んでいる。

 

とりあえず、この痛みを半分でも治してほしい。

 

身体診察では、ふくらはぎの筋肉の過緊張を認める。

 

ふくらはぎ以外では、すね、臀部の筋肉の緊張も酷い状態。

 

下肢の浮腫みが激しく、老廃物が過度に蓄積している。

 

背中から腰の筋肉の緊張を認める。

 

 

考えられる疾患名・・・

長時間の立ち姿勢での症状悪化。

 

ふくらはぎの筋肉の過緊張。

 

老廃物の蓄積。

 

すね、臀部の筋肉の緊張。

 

神経の痛みは出ていない。

 

これらを総合すると、腓腹筋、ヒラメ筋の過緊張による痛みと推察される。

 

 

施術方針・経過・・・

  • 鍼治療で、ふくらはぎの筋肉の過緊張を緩める。
  • すね、臀部、腰、背中の筋肉も鍼治療で緩める。
  • 鍼以外でも温灸を使用して、ふくらはぎの筋肉を緩める。
  • 鍼からは低周波のパルスを流す。
  • 施術の頻度は週に一回のペースで行う。
  • 鍼は5センチの長さの日本鍼を使用する。

 

第一回・・・

仰向けで、すねの筋肉の緊張部位に鍼治療。

 

うつ伏せで、ふくらはぎの筋肉の過緊張部位に鍼治療。

 

臀部、腰、背中の筋肉の緊張部位にも鍼をする。

 

ふくらはぎの筋肉全体に、温熱のマッサージを加える。

 

第二回・・・

前回の施術で、多少楽になった。

 

痛み指数(10→8)。

 

しかし4日程で痛みは元に戻ってしまった。

 

施術は前回同様。

 

第三回・・・

痛みはだいぶ楽になっている。

 

痛み指数(8→4)。

 

仕事で立っていても何とか我慢できる。

 

すね、臀部はほとんど気にならない程楽。

 

施術は前回同様。

 

第四回・・・

痛みはほとんど無い。

 

疲れると多少筋肉が張ってくる。

 

仕事は普通にできている。

 

施術は前回同様。

 

第五回・・・

だいぶ楽である。

 

痛みはほとんど無い状態。

 

疲れると多少筋肉が張るが気にならない程度。

 

施術は前回同様。

 

  • 症状がだいぶ改善したので、一旦施術を終了とする。
  • ただし仕事が立ち仕事なので、「三週間~一か月に一回は施術に来てください」と提案する。

 

 

考察・・・

今回の症例は、使いすぎによる腓腹筋、ヒラメ筋の過緊張が原因の症状だと思います。

 

腓腹筋、ヒラメ筋とは要するに「ふくらはぎ」の筋肉群のことです。
腓腹筋 ヒラメ筋
ふくらはぎは「腓腹筋」「ヒラメ筋」という筋肉が重なり合ってできている集合筋肉です。

 

これらの筋肉は、跳んだり、走ったり、歩いたり、立っている時などに活躍する筋肉です。

 

また血液を心臓(上部)に押し上げる役割をしていてたり、ポンプのような動きで老廃物を押し出す役割もしています。

 

この腓腹筋、ヒラメ筋ですが、二足歩行の人間では下部に位置しているため、重力の法則でどうしても血液、リンパ液、老廃物が溜まりやすくなります。

 

その影響で、痛み、張り、浮腫み等の症状が発症しやすくなってしまいます。

 

特に「長時間立っている」状態が長く続くとこれらの症状で悩むことになります。

 

その他には、長時間座りっぱなしの人にも多い症状なんです。

 

「座っているのにどうして」と思うかもしれませんが、実は長時間座っているとふくらはぎの血流がとても悪くなります。

 

このような状態になると、下腿にはたくさんの老廃物が溜まってしまい、それが周囲の神経を刺激して痛みを発症するのです。
座り仕事(むくみ)
近年は「パソコン業務」で長時間座っている人が増えていますので、ふくらはぎの痛み、張りで苦しむ人は増えているのです。

 

 

このふくらはぎの痛み、張りですが改善法はいくつかあります。

 

まずは仕事で立ちっぱなしのような場合、要するに使いすぎの場合は筋肉を休ませること。

 

それとは逆に座りっぱなしの場合は、歩行等で筋肉をしっかりと使うことです。

 

しかしそれも仕事が原因の場合は難しくなりますね。

 

お風呂やマッサージ等は、筋肉の血流を改善するのでお勧めです。

 

しかし症状が激しい場合は、鍼灸治療も効果的です。

 

鍼灸に関しては、鍼灸院によって施術法が様々なので一概には言えませんが。

 

当院ではこのような疾患に対しては、鍼でしっかりと原因となっている筋肉を緩めていきます。

 

鍼の利点は手技療法に比べて、直接筋肉(深部)にアプローチができることです。
深部にアプローチ
今回の症例では、まずは過緊張を引き起こしている「腓腹筋」「ヒラメ筋」にしっかりと鍼をして、鍼からは低周波のパルスを流しました。

 

低周波を流すことによって筋肉が他動的に動くので「筋のポンプ作用」が強くなり、血行改善、老廃物が速やかに流れていきます。

 

また腓腹筋、ヒラメ筋以外にも関連する筋肉(今回は臀部、すね、腰部、背中)にもしっかりと鍼をしました。

 

関連する筋肉にも鍼治療をすることによって、ふくらはぎにかかるストレスを軽減することもできます。

 

「ふくらはぎが痛いです」「ふくらがぎが突っ張って辛いです」「ふくらはぎが浮腫んで痛みます」といった症状で来院される方は年々増えているようです。

 

特に女性の方は、男性に比べると筋力が少ないのでこのような症状で苦しみやすいと思います。

 

いろいろ試したけど良くならず、痛み、張り、浮腫みで苦しまれる方は、鍼治療をお試しください。

 

個人差はもちろんありますが、ほとんどの方が数回の施術で症状が楽になっていきますよ。


 

 

 

疾患症例集について・・・

臨床経験のなかで、特に印象が強かった症例をできる限り分かりやすく掲載しています。

 

これをご覧になって、ご自分の症状と似ている部分があれば施術方針の参考にしてください。

 

尚、ご自身の抱えている症状が当院の施術で改善するのか、詳しく知りたい場合は遠慮なくご相談ください。