ふわふわめまいの原因とは ｜さいたま市西区｜彩玉鍼灸院｜

はじめに・・・

当院には「めまい」で来院される方が割合的には多くいらっしゃいます。

 

そしてそのほとんどが「浮遊性のめまい」です。

 

では浮遊性のめまいとは何なのかと言いますと。

 

「まっすぐ歩けない」「その場で倒れこんでしまう」といっためまいと違い。

「宙に浮いている」「雲の上を歩いている」といった、要するに「ふわふわ」としためまいです。

 

当院のような鍼灸院に来院される方のほとんどは、この「ふわふわめまい」で悩まれている方になります。

 

この「ふわふわめまい」ですが、一般的な「めまい」と違い症状自体は軽度です。

 

一般的なめまいのほとんどは発作を発症すると「その場に倒れこんでしまう」「天井が回ってしまい嘔吐してしまう」「まっすぐ歩けない」「自動車の運転中はパニックを起こしていまう」等、生活に多大な支障をきたします。

 

一方、ふわふわめまいに関しては、そこまでの支障をきたすことはありません。

 

ですが辛いことは間違いないので、何とかしたくて来院されるわけです。

 

因みに、この疾患に関しては病院に行ってもあまり真剣には取り合ってもらえないことがほとんどのようです。

 

何故かというと一部例外（※）を除いて、ふわふわめまいに関しては検査をしてもこれといった原因がわからないからです。

 

ですので病院でも「対処療法」が主になるのですが、「ビタミン剤」「利尿剤」等を処方して「様子をみましょう」となるパターンが多いようです。

 

 

ふわふわめまいの原因って・・・

ではこの疾患に関しては原因は、わからないのでしょうか。

 

実はそんなことはありません。

 

検査では異常がみつからないだけで、いくつかの原因は考えられているのです。

 

ではその原因とは何なんでしょうか。

 

代表的な原因を三つほど説明してみます。

 

• 首のこり・・・

首のこりが酷い場合は「ふわふわめまい」を発症しやすくなります。

 

何故かというと「脳の血流が低下」するからです。

まず首には脳に血液を送っている重要な血管があります。

 

通常、首の筋肉が柔らかければしっかりと脳に血液が送られます。

 

しかし首の筋肉が過緊張を引き起こすと、血管が圧迫を受けて細くなってしまうことがあります。

 

このような状態になると、脳への血流が悪くなってしまい結果として脳が酸素不足になってしまいます。

 

その結果として「ふわふわ」としためまいが発症するのです。

 

• 自律神経・・・

ふわふわめまいのなかでも自律神経が関係するめまいは、起立性のめまいが当てはまります。

 

人間は寝てから立ち上がる時に重力の関係で血液は下（足）に下がります。

 

この状態になると、血圧が下がるので結果として「フワッ」としためまいを発症します。

しかし自律神経が正常であれば、立ち上がったときに足の血管を収縮させて、血液が下がるのを防ぐのです。

 

ですので普通は、急に立ち上がってもめまいを起こすことはありません。

 

しかし様々な原因によって自律神経のバランスが崩れると上記で説明した作用が起こらなくなります。

 

そのようになると血液が下がってしまうので、結果として脳が酸欠になってしまい、めまいを発症します。

 

• メニエール病・・・

メニエール病に罹患すると「めまい」を発症しますが、めまい症状のひとつとして「ふわふわ」するめまいがあります。

メニエールは内耳のなかにある「蝸牛」が浮腫んでしまっている状態です。

 

通常は「回転性」のめまいが主になるのですが、軽度の場合は「ふわふわ」しためまいになります。

 

（※）一部例外としては脳梗塞、脳腫瘍、脊髄小脳変性症等、命にかかわる疾患もあるので、症状が長引く、悪化している場合は医療機関で検査を受けるようにしましょう。

 

 

鍼灸治療で改善する「ふわふわめまい」とは・・・

では鍼灸（当院）で改善できる「ふわふわめまい」とはどのようなものがあるのでしょうか。

 

鍼灸院によって違いはあると思いますが、当院では上記に挙げた三つの原因に対して効果が期待できます。

 

• 首のこり・・・

首のこり（筋肉）を鍼でしっかりと緩めることにより脳へ栄養を送っている血管の圧迫を取り除きます。

 

主に緩める筋肉ですが、「後頭下筋群」という筋肉なります。

後頭下筋群は首の後ろにある筋肉群で、頭部と首を繋いでいます。

 

ここの筋肉が過緊張を引き起こすと血管が影響を受けて潰れます。

 

尚、後頭下筋群は深い部分にある筋肉群なので、鍼は深めにしっかりとアプローチします。

 

• 自律神経・・・

鍼灸治療によって、自律神経のバランスを整えます。

当院では主に、頭、手、足にあるツボを使用します。

 

その他にも、首、背中の筋肉の筋肉の緊張部位に鍼をしていきます。

特に背中の部分は「交感神経」が密集していて、鍼でしっかりと背中を緩めることによって交感神経の緊張を下げていきます。

 

自律神経が安定すれば、立ち上がった時に血流が足に流れることを防ぐことができます。

 

• メニエール病・・・

鍼灸治療で、内耳の血流を改善します。

 

具体的には首を中心に、耳の周りのツボを鍼で刺激します。

 

内耳の血流が改善すれば、蝸牛の新陳代謝が良くなって浮腫みも改善していきます。

 

蝸牛の浮腫みが無くなることによって、めまいの症状は落ち着いていきます。

 

基本的に当院では、関連する筋肉をしっかりと緩める、関連するツボに刺激を加えることを重視して施術を行います。

 

 

最後に・・・

「めまい」の症状で当院に来院される方のほとんどは「ふわふわ」めまいです。

 

「まっすぐ歩けない」「その場で倒れてしまう」ような重度の方は滅多に来院されません。

 

ですので比較的軽度なめまいでの来院率になります。

 

しかし軽度のめまいでも、なかには脳に異常がある場合もありますので注意が必要です。

 

ですので症状が長引いている、症状が悪化している場合はまずは病院での治療を優先してください。

 

病院の検査などで異常が見つからなかった場合は、当院がお役にたてると思います。

 

めまいの症状は軽度であっても辛いものです。

 

当然「ふわふわめまい」に関しても、本人は肉体的、精神的にも辛く、かなりのストレスになります。

 

早めに施術を受けてください。

 

因みに自分で出来る対処法としては。

 

首の疲れを溜めない（首を温める、肩を回す）、ストレスを溜めない（発散、しっかりと睡眠をとる）、水分をしっかりとる（脱水すると新陳代謝が悪くなり症状が悪化する）等があります。

 

難しく考えず、出来る範囲で行ってください。

 

 

様々な疾患について、私なりの考えを書き綴っております。

 

なるべく簡素で分かりやすくお伝えできればなと思っております。

 

このサイトを見て、医療に関する一般の方への理解が深まれば幸いです。