近年、スマホの爆発的な普及で目を酷使する環境になっています。
ほとんどの方がスマホを持っていて、日常でスマホを使用するのは当たり前になっています。
しかしスマホは確かに便利なツールですが、やはり弊害もあります。
そのひとつとして「目の疲れ」があります。
スマホはブルーライトという特殊な光を使用しますが、このブルーライトは容易に目の角膜や水晶体を通過してしまうので、結果として体への負担が大きくなります。
そして目の疲れが悪化すると「眼精疲労」という目疾患に罹患する場合があります。
因みに眼精疲労は普通の目の疲れ(眼疲労)とは全くの別物です。
この疾患は目の症状以外にも様々な症状を発症して、日常生活に多大な影響を与えてしまいます。
ですので眼精疲労を発症してしまった場合は医療機関での治療が必要な場合がでてきます。
眼精疲労になった場合、目の疲労がとても酷い状態になります。
特にスマホや仕事でのパソコン業務をしていると目の疲れが激しくなってしまい、目を休ませないと何も出来なくなります。
ではここで、目の疲労を改善する為に自分でできる対処法は無いのでしょうか。
手っ取り早い手段としては、目の周りの血行を良くすることが良いと思います。
要するに目を温めることです。
しかし、実は目を温めると逆効果を起こす人もいるのです。
この場合は、温めるのではなく冷やすと楽になります。
ではどのような場合に温めるのか、冷やすのか、詳しく説明していきます。
そもそも眼精疲労とは、目の周りの筋肉が疲労を起こすことで発症します。
特に「毛様体筋」という水晶体の厚みを調整する筋肉が疲労して凝り固まります。
ですので、基本はこれらの筋肉を緩めると楽になります。
筋肉が硬くなっている場合は、温めた方が血流が良くなって筋肉自体が緩むので当然温めた方が良いのです。
温め方に関してですが、ホットタオル等を目にあてがってしばらくそのままで。
最近では、レンジで温める専用のグッズもありますので、そちらが便利だと思います。
では冷やした方が良い場合は、どのようなタイプの人になるのでしょうか。
それは目が疲れくると、目の奥の痛み、片頭痛を発症する人です。
一般的に言う「片頭痛持ち」の人に多いのですが、スマホ、パソコンを長時間使用していると、目の奥がガンガンと痛くなってきます。
悪化すると後頭部に痛みを伴ったり、頭全体がズキズキと痛んだり、更に悪化すると嘔吐する人もいます。
この場合は、目の神経(三叉神経)が炎症を起こしている状態なんです。
要するに「炎症(熱)」があるので、この状態で患部を温めてしまうと余計に炎症が広がって悪化します。
片頭痛持ちの人はわかると思いますが、片頭痛発作が起きた場合、風呂に入ったり、お酒を飲んだりすると明らかに痛みが酷くなります。
つまり炎症(熱)がある場合に、温めて血行を良くしてしまうと症状が酷くなるのです。
ですのでこの場合は、冷やすのが正解です。
冷やし方ですが、氷嚢や保冷剤等でしっかりと患部を冷やします。
冷やすことによって炎症を抑えて、痛みを緩和することができるのです。
眼精疲労に対しての対処法を説明してみました。
目の疲れ、眼精疲労に対しては、基本は温めた方が良いです。
またお風呂にもしっかりと浸かって、首、肩の筋肉を緩めると更に楽になります。
しかし「ズキズキ」と明らかに痛みがある場合は、冷やした方が無難です。
つまり症状によって、上手く使い分けましょう。
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