昔から、首、肩のこりに悩まされている。
ここ最近特に首、肩のこりが激しい、特に右の首筋の張り感が酷く辛い。
鍼治療は若いころから定期的に受けていたが、そこの鍼灸院の院長が高齢になったので廃業してしまった。
そこの鍼灸院は鍼を筋肉の深い部分にしっかりと打つ施術法をしており、似たような鍼灸院を探していた。
ネットで検索をしていると、当院が筋肉の深部に鍼をすると載っていたので試しに来院された。
仕事の内容を聞くと、パソコン業務で一日中パソコンをしている。
30代に入ってから、目の疲れをはじめ首、肩のこりを意識しはじめた。
午前中はまだましだが、午後になってくると症状が悪化して辛くなってくる。
頭痛、手のしびれは無い。
最近は特に右の首筋が鉄板が入っているようでとても辛い。
首を触診すると、筋肉の緊張がとにかく酷く、指が入っていかない程である。
首、肩以外でも肩甲骨周囲の筋肉、脊柱起立筋の緊張も酷い。
頭痛、手のしびれが無いことから神経性の疾患は除外できる。
筋肉の過緊張、仕事内容を考慮すると筋膜性の首肩こりが推察される。
伏臥位で、首、肩、肩甲骨周囲、脊柱起立筋に鍼治療。
右上の側臥位で、首筋の圧痛点に鍼治療。
首、肩のこりはだいぶ楽になった。痛み指数(10→5)。
施術は前回同様。
症状はだいぶ落ち着いている。痛み指数(5→2)。
施術は前回同様。
症状はほぼ無い。
施術は前回同様。
パソコン業務をしている中高年のほとんどは、重度の首、肩こりを抱えていると思います。
そもそもパソコンを長時間していると、首にはかなりの負担がかかります。
まだ若い年齢なら寝れば何とかなると思いますが、40歳を過ぎると寝たくらいでは治りません。
この状態になると自分で解決するのは難しくなるので、何かしらの施術が必要になります。
様々な施術がありますが、鍼灸治療は首肩のこり、痛みにはとても効果的です。
当院では今回のように中高年の頑固な筋肉のこりに関しては、鍼を深部まで刺して刺激することが多いです。
中高年の頑固な筋肉のこりは正直、表面を緩めた位ではビクともしないからです。
ですので鍼(慣れている人は中国鍼)をしっかりと筋肉の深部に刺すことによって、筋肉の深部の部分の絞扼が緩和します。
それによって筋肉内の血管、神経の圧迫が取れて、老廃物も流れやすくなります。
疾患症例集について・・・
臨床経験のなかで、特に印象が強かった症例をできる限り分かりやすく掲載しています。
これをご覧になって、ご自分の症状と似ている部分があれば施術方針の参考にしてください。
尚、ご自身の抱えている症状が当院の施術で改善するのか、詳しく知りたい場合は遠慮なくご相談ください。