鍼灸セミナー(臨床に学ぶ会)

鍼灸セミナー(臨床に学ぶ会)

鍼灸臨床で活躍されている先生、我々と一緒に臨床推論を勉強しませんか。

臨床に学ぶ会、参加者募集・・・

我々と一緒に「臨床推論」を学びませんか・・・

今現在、日々の臨床にご活躍されている鍼灸師の先生。

 

我々と一緒に、鍼灸の臨床推論を勉強しませんか・・・。

 

臨床に学ぶ会は日々の臨床において知りたいこと、疑問に思っていること等、同じ土俵で臨床に奮闘している鍼灸師達とディスカッションすることを主に行っております。

 

 

セミナー概要・・・

「臨床に学ぶ会」は、東京の銀座、京橋を拠点として2011年から現在まで不定期で開催している、鍼灸臨床の勉強会です。

 

「医療面接」の考えを重視して、臨床能力を向上することを目指しています。

 

※今現在、臨床歴20年以上の開業鍼灸師数名で構成されています。

 

具体的な内容ですが、各メンバーがそれぞれの症例を持ちより、その内容をメンバー全員で検討していく流れになります。

 

具体的には医療面接(問診)によって病歴をしっかりと精査すること、臨床推論によって論理的に病状を判断していきます。

 

それを踏まえて疾患の鑑別、鍼灸の適応の有無、治療方針の検討を行っていきます。

 

また治療法だけではなく、患者さんが抱えている悩み、治療に対する反応、治療後の生活への影響等、多様な視点から日々の臨床に何が必要なのか真剣に検討していきます。

 

共に学ぶことで、自分1人では解決できなかった問題点をメンバーと共有することで新たな気づきが生まれて臨床上のヒントを得ることができると思います。

 

メンバー同士自分の持っている意見、考えをしっかりと延べながら本音で議論しあうことによって新たな発見があります。

 

本気で議論しあうことによって、自分以外の治療に対する考えや治療法を学ぶことができ、相談できる点も当会の魅力のひとつでもあります。

 

このようにメンバー同士のの意欲、情熱をもって「臨床に学ぶ会」は運営されています。

 

 

募集要項・・・

  • 今現在、鍼灸院を開業されている方
  • 常に向上心をもって勉強する意欲がある方
  • 節度をもって参加できる方
  • 自分以外の意見もしっかりと聞き入れる考えの方
  • 他のメンバーを意見を否定しない考えの方
  • 当会は、どちらかというと「西洋医学」「解剖学」的な解釈での治療を軸としています。
  • 一般的に言う「経絡治療」「中医学」的な解釈では行っておりません。
  • 疾患によっては東洋医学的な解釈も多少は取り入れて議論する場合もありますが、東洋医学的な解釈のみで治療を行っている方に関しては当会は合わないと思います。
  • 会に参加するからには、必ず自分の意見を発言していただきます。黙って他の方の意見を聞いているのは禁止です。
  • 学生は不可とさせていただきます。

 

参加費・・・

参加費に関しては会場費を人数で割った料金のみです。

 

会場、参加人数によって違いはありますが200円前後です。

 

 

実際の流れの具体例・・・

 

症例:51歳 男性

 

主訴:左肩関節の痛み

 

 

現病歴:

 

30日前から思いあたる原因がなく徐々に左肩関節前面にじわっとする痛みを感じるようになった。

 

現在腕が上がらない、シャツを脱ぐ、シャンプーが辛い。患側側を下にして寝ていると辛い。目覚まし時計を止めるとき痛い。荷物を持ち上げようとしたとき前面が痛くて落としてしまうことがある。仕事柄腕を挙げていることが多い。

 

増悪因子:腕時計を見るのが辛い。

 

緩解因子:腕を動かさないこと。

 

夜間痛、外傷歴なし

 

 

診察所見:

 

スピードテスト、ストレッチテスト(-)、外旋テスト(-)、ヤーガソンテスト(+)、内旋テスト(+)、外転痛(+)120°、屈曲(+)160°、間溝、鳥口、内隙、結節に圧痛が認められない、腫脹、熱感なし。

 

 

臨床診断:

 

当初、肩前側部痛とヤーガソン(+)から長頭筋炎を疑うが間溝に圧痛がないため、年齢、病歴、内旋痛(+)から「肩関節周囲炎」の可能性が高いと説明した。

 

 

治療経過:

 

一回目:仰臥位寸3-2番、鳥口、前隙、間溝、上天府。 側臥位で肩髃、肩髎、結節、巨骨。 肩貞は寸6-3番で。各々12分置鍼。

 

二回目(17日目):仰臥位で急に前方挙上すると痛い。

 

三回目(27日目):何とか時計は見られるが腕が挙がりきらない。治療後、自動外転が正常になったが「腕時計を見る動作をすると外転90°以上挙がらない」と訴えたため術者が「他動外転をしてみると100°付近で外側部に強い痛みを訴えた」

 

四回目(36日目):この一週間で時計を見る動作が改善してきた。荷物を落とすこともない。内旋22cm。ペインスケール10から 2~3。

 

症例のポイント:

 

肩関節の疾患は、病名を特定するのが比較的難しいと言えます。前提として症状が酷い場合は、病院でのMRI検査を第一選択としたほうが良いでしょう。

 

骨、靭帯に異常が見られない場合は、鍼灸の適応になると思います。

 

関節の可動域が狭い場合は、鍼を原因の部分にしっかりとアプローチすることによって徐々に可動域を拡げていけばよいと思います。

 

 

上記のように、会員が臨床での具体的なやり取りを考察して、書面にまとめて発表していきます。

 

それを会員達みんなでディスカッションしていくのが通常の流れです。

 

(例)「自分だったら患者にこのなような質問をしてみる」「このような鍼を使用してみてはいかがでしょうか」「治療期間はもっと短い方がよいのでは」「患部以外にも関連する部分にこのような鍼をしたらどうか」等、意見を出し合ってもらいます。

 

とにかく臆せずに自分の意見を発言していただければ幸いです。

 

興味がある方は、お気軽に「お問い合わせ」からメールしてください。

 

折り返し、ご連絡差し上げます。